特別調査案件 案件006銀行・保険・投資商品重要度 3:契約前に必ず確認要注意

銀行の窓口で勧められる投資信託は、手数料を引いた後の利回りで比べる

退職金や定期預金の満期をきっかけに銀行の窓口で勧められる投資信託について、販売手数料・信託報酬・毎月分配型の仕組みと、手数料が長期の利回りに与える影響を整理します。

更新
公開
2026年10月22日
情報確認日
執筆
黒サギ(調査担当)
確認
確認者のレビュー待ち
読了目安
約4分

結論まずここだけ読めば大丈夫です

すぐ契約してよいか
窓口で勧められた当日には決めない。販売手数料と信託報酬を「金額」に直してから判断します。
比較が必要か
必要です。同じ種類の資産に投資する、手数料の低い投資信託と比べます。
必要な人
投資の目的・期間・失ってもよい金額を決めていて、商品の費用と仕組みを自分で説明できる人。
不要な人
生活防衛資金がまだない人、元本が減ると困るお金(数年内に使う予定のお金)を運用しようとしている人。
最低限確認すべきこと
  • 購入時の販売手数料(%と金額)
  • 毎年かかる信託報酬などの費用(%と金額)
  • 毎月分配型の場合、分配金のうち元本の払い戻しにあたる部分
  • 定期預金の金利優遇などとセットになっていないか

当カテゴリーの記事は、個別の金融商品の購入・売却を勧めるものではありません。

目次

どんな人が困りやすいか

退職金が振り込まれた人、定期預金が満期を迎えた人、相続でまとまったお金を受け取った人です。普段から取引のある銀行の担当者から、「預金に置いておくのはもったいない」と声をかけられることがあります。銀行への信頼があるため、費用を比べずに決めやすくなります。

仕組み:手数料は利回りから毎年差し引かれる

投資信託の費用には、購入時に一度だけかかる販売手数料と、保有している間ずっとかかる信託報酬があります。信託報酬は運用成績にかかわらず差し引かれるため、運用で得られる利回りから、毎年その分だけ低くなります。

投資信託のコスト比較シミュレーターで、自分の投資額と年数で計算できます。

毎月分配型の分配金

毎月分配型の投資信託は、毎月お金が受け取れるため、年金の補いとして勧められることがあります。分配金の一部または全部が、運用の利益ではなく、投資した元本の払い戻し(元本払戻金・特別分配金)にあたる場合があります。受け取った分だけ、投資信託の残高は減っています。

料金の内訳

支払総額 =
  1. 販売手数料(購入時手数料)購入時に投資額の数%が差し引かれることがある。手数料がかからない(ノーロード)商品もある
  2. 信託報酬(運用管理費用)保有している間ずっと、毎年差し引かれる。運用成績にかかわらずかかる
  3. その他の費用売買委託手数料・監査報酬など、運用報告書で確認できる
  4. 信託財産留保額解約時に差し引かれる場合がある
  5. ラップ口座などの手数料投資信託の費用とは別に、年率の手数料がかかる
  6. 税金利益にかかる税金。NISA口座なら非課税(対象商品に条件あり)

注意すべきポイント

  • 費用の説明が%だけで、金額に直した説明がない
  • 「人気の商品です」「今が買い時です」など、費用以外の理由だけで勧める
  • 定期預金の金利優遇と投資信託をセットにし、優遇が短い期間だけ
  • 毎月分配型の分配金を「利息のようなもの」と説明する
  • 保有中の商品から別の商品への乗り換えを、短い期間で何度も勧める(そのたびに販売手数料がかかる)

良心的な販売会社・担当者の見分け方

  • 販売手数料と信託報酬を、投資額に応じた金額で示す
  • 同じ種類の、手数料の低い商品があることも説明する
  • 投資の目的・期間・元本が減っても困らないかを先に確認する
  • 共通KPIや、会社が受け取る手数料についての質問に答える

契約前チェックリスト

契約や支払いの前に、ひとつずつ確認してください。

0 / 8 項目を確認済み

チェックはこの端末のブラウザにだけ保存され、運営者には送信されません。

代替手段

  • まず生活防衛資金を預金で確保する
  • 手数料のかからない(ノーロード)、信託報酬の低い投資信託と比べる
  • NISAのつみたて投資枠の対象商品(金融庁の基準を満たした商品)から比べる
  • 投資をしない、または今は決めないという選択をする

困った場合の相談先

  • 金融サービス利用者相談室

    金融庁

    0570-016811(IP電話等からは 03-5251-6811)

    受付:平日 10:00〜17:00

    預金・保険・投資・貸金などの金融サービスに関する相談・情報提供。

    情報確認日:2026-10-22

  • 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)

    特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター

    投資信託・株式などの金融商品取引に関する相談・苦情・あっせん。

    電話番号・受付時間は公式サイトで最新情報をご確認ください。

  • 全国銀行協会 相談室

    一般社団法人 全国銀行協会

    銀行の取引・勧誘に関する相談や苦情、紛争解決(ADR)。

    電話番号・受付時間は公式サイトで最新情報をご確認ください。

  • 消費者ホットライン

    消費者庁(最寄りの消費生活センター等につながる)

    188

    契約・購入のトラブル全般。どこに相談すればよいか分からないときの最初の窓口。

    電話番号・受付時間は公式サイトで最新情報をご確認ください。

情報源

  1. 行政機関金融庁「NISAを利用する皆さまへ」(つみたて投資枠の対象商品の要件) 確認日 2026年10月22日
  2. 行政機関金融庁「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて」(2018年6月) 確認日 2026年10月22日
  3. その他旧サイト記事「絶対に騙される投資・資産運用の罠5選」「真の資産とキャッシュフロー」(統合・全面改修) 確認日:記事の情報確認日を参照

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